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    • 2021.03.20 Saturday
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    【八九寺真宵】化物語BD-BOX・音楽全集、アニメ偽物語、映画傷物語告知 其ノ貮【阿良々木暦】

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       前回(【羽川翼】化物語BD-BOX・音楽全集、アニメ偽物語、映画傷物語告知 其ノ壹【八九寺真宵】)からの続き。「鬼物語」までのネタバレ含む。



      【化物語告知シリーズ】

       【阿良々木暦】「花物語」は3月29日に発売です。【八九寺真宵】
       【阿良々木暦】「花物語」は3月31日に発売日変更です。あ、あと「傷物語」映画化です。【忍野忍】
       【阿良々木暦】「囮物語」は6月30日に発売だよ。【千石撫子】
       【阿良々木暦】囮物語の発売日は6月30日だ。(上)【神原駿河】
       【阿良々木暦】囮物語の発売日は6月30日だ。(下)【神原駿河】
       【阿良々木暦】『鬼物語』の発売日は9月30日じゃ。【忍野忍】
       【羽川翼】化物語BD-BOX・音楽全集、アニメ偽物語、映画傷物語告知 其ノ壹【八九寺真宵】



       少しの間してから私は目を覚ましました。
      「ふぐう……か弱い女の子を殴るなんて酷いです、阿良々木さん……」
      「いいか、八九寺。確かに殴られたお前も痛かったかもしれない。でも、お前のことを殴った僕の頭はもっと痛いんだぞ?」
      「だから何なんですか!?」
       知ってますよ! 阿良々木さんの頭が痛いってことくらい!
      「なぜ触られたのか、自分の胸に訊いてみろ」
      「え!? 胸触ったんですか!?」
      「あ、今のなし。ノーカンな」
      「できるわけないでしょう?!」
       八九寺真宵貞操の危機です!
      「大丈夫、胸以外も触ったから差引ゼロだ」
      「いや、そのりくつはおかしい!」
      「お、ドラえもんパロか。やるな、八九寺」
      「話を逸らさないでください!」
       まあ今のは私の自業自得なところはありますが。
       そんなことより何をされたかが気になります。
       訊かない方がいい気もしますが……。
      「例えばさ、下着泥棒っているじゃん」
      「……!?」
       なんですかその切り出し方!?
       思わず自分の下着を確認してしまいましたよ。
       ……どうやらちゃんとあるようです。
      「でも、下着泥棒が全部悪いってこともないと思うんだよ」
      「……一応理由を聞きましょうか」
      「例えばふと気づいたら外で全裸だったとしよう」
      「しないでください」
       どんな前提ですか。
       もうその時点で問題ですよ。
       外に出る前に気づいてくださいよ。
      「仮定の話だよ。ほら、よくあるだろう? ワープしようとしたら服だけ移動しなかった、とか魔法の光線で服だけ消えた、みたいな」
      「ありますけど……ワープとか魔法自体が非現実的じゃないですか」
       このシリーズで言うのもなんですけども。
      「じゃああれだ、服に大きな染みがついちゃったとか」
      「それはあると思いますけど、そして対処に困るとは思いますけど、全裸にはならないと思います」
       最低下着は無事か、下着まで着てられないレベルなら全裸になるメリットすらなさそうです。
      「その日はたまたま下着をつけ忘れていたとしよう」
      「なんだかどんどん限定的な話になっていきますね……」
      「露天風呂だと思ったら公園の噴水だったとか」
      「どんな間違いですか!」
      「で、まあ全裸として、だ。そのままだと家に帰ろうにも店で服を買おうにも現状の社会じゃ捕まっちゃうわけだから、目の前に下着があればそれが自分のじゃなくても身に着けちゃっても仕方ないだろう」
      「どっちもどっちな気がしますけど……。それに、やっぱり後者の方が罪を重ねてる気はしますし」
      「罪を着せてるってことか!」
      「え、いや、たぶん違うと思いますけど」
       というか下着だけ付けてもそんなに変わらない気もします。
       いや、全裸よりは遥かにマシだとは思いますけども。
      「それで、結局何が言いたいんですか?」
      「つまり、悪意がないにも関わらず、むしろ犯罪を犯さないように努力しようとしているのに犯罪になってしまう現代の法整備に問題があるんじゃないかってことだ」
      「……それが私の体とどう関係が?」
      「仮に八九寺が全裸だったとしよう」
      「却下します」
      「控訴する!」
      「はあ……とりあえず続けてください」
      「そのとき、僕が八九寺の体を世間の悪しきロリコンの視線から守るために僕の体全体で包んで防御したとしよう」
      「……」
      「それは果たして責められる行為だろうか?」
      「はい」
      「まあ待て! 落ち着け! そう思うかもしれない。思ってしまうかもしれない。でも、お前だって全裸のままは嫌だろう?」
      「そりゃそうですけど……」
      「かといって、僕の服を着せたとしても今度は僕が全裸になってしまう」
      「いや、ならないでしょう……」
       なんで下着まで私に着せてるんですか。
      「仮に下着は僕が着たままだとしても、いや、八九寺に一旦着せて思い極ま……思い直した上で僕が着たままだったとしても、」
      「余計な過程の仮定を入れないでください」
      「夏場の場合はトランクス一枚ということだ。それは結局全裸と大して変わらないんじゃないか?」
      「それはまあそうかもしれないですけど」
      「だろ? だったら全裸になってもいいじゃん!」
      「よくありません!」
       阿良々木さんはいつから露出狂になったのでしょう。神原さんの影響でしょうか。
      「まあとにかく服を着せるのは着てない人物が変わるだけで、論点は変わらない、掏り替えられない。ならどうするか? 僕自身が八九寺の体を包む服となるしかないだろう!」
      「そんなことをそんな真面目な顔で言われましても……」
      「なんだ、僕じゃ不服か? 僕じゃ被服じゃない、つまり非服ってことか?」
      「いや、何言ってるかわからないですけど」
       全然上手いこと言えてない気がします。
      「というか、そもそも私全裸じゃないじゃないですか」
      「僕からすれば、服を着ていたって皆全裸みたいなもんだ」
      「なんか怖いです……」
      「外見を偽ったって中身は隠せやしないのさ!」
      「その言葉、そういう意味じゃないと思いますけど……」
      「まあ気にすんなって。本当はどこも触ってないどころか指一本すら触れてないから」
      「信用できません」
      「そう言うだろうと思って僕の無実がちゃんと証明されるように寝ている八九寺の姿を動画に撮っておきました」
      「なるほど! 流石阿良々木さん準備がいいですね、これを見れば私も安心安心……ってなんでですかー!」
       思わずノリ突っ込みをしてしまいました。
       思わずノリ突っ込みをしてしまうくらい衝撃的な事実でした。
       ノリ突っ込みというかパロ突っ込みですが。
       合わせてパロリ突っ込みです。
       なんだかロリっぽい響きです。
       いや、すみません。自分でも何言ってるかわかりません。
       それぐらい動揺しています。
      「寝ている間に阿良々木さんに撮影されるとか並々ならぬ不安を感じます……」
      「心配するな、ちゃんと死角もカバーしてある。スカートの中という死角もな!」
      「なるほど! それなら私のスカートの中が触られていないことも一目瞭然! つまり明らかにアウトです!」
       やっぱり信用なりませんでした!
      「早く映像を破棄してください!」
      「大丈夫、ちゃんと八九寺のプライバシーに配慮してモザイクかけるから。そうすれば八九寺も僕も満足、お互いWin-Win」
      「どこが!? 絶対嫌です!」
       私が得する要素がありません。
      「とりあえず映像を確認させてください、話はそれからです」
      「そんなことより告知しようぜ!」
      「こんなときだけやる気出すんですね……」
       まあ告知を盾にとられたら仕方ありません。それが私たちの存在意義ですから。
       ただでさえ存在意義が危うい私たちの数少ない存在意義ですから。
      「でも後でちゃんと見せてくださいね」
      「わかったわかった、覚えてたらな。え? 覚えて……? 何を??」
      「忘れるの早すぎです! ちゃんと覚えておいてください」
      「わかった、ちゃんと覚える。……覚える? 何を?」
      「もういいです! さっさと告知していまいましょう!」
      「告知……?」
      「ああもう面倒くさすぎです!」
       もう早く告知文出しちゃった方がいいですね。
      「というわけで、BD-BOXの告知です」


      -------------------------------------------------------------------

      「化物語 Blu-ray Disc Box」発売決定!

      「化物語 Blu-ray Disc Box」の発売が2011年12月21日決定しました。

      「傷物語」&「偽物語」アニメ化記念 特別限定生産BOX

      2011年12月21日発売

      ■価格/品番 
      ¥29,400(税込)/ANZX-9511

      ■収録内容
      Disc1:ひたぎクラブ
      第一話「ひたぎクラブ 其ノ壹」
      第二話「ひたぎクラブ 其ノ貳」

      Disc2:まよいマイマイ 
      第三話「まよいマイマイ 其ノ壹」
      第四話「まよいマイマイ 其ノ貳」
      第五話「まよいマイマイ 其ノ參」

      Disc3:するがモンキー
      第六話「するがモンキー 其ノ壹」
      第七話「するがモンキー 其ノ貳」
      第八話「するがモンキー 其ノ參」

      Disc4:なでこスネイク
      第九話「なでこスネイク 其ノ壹」
      第十話「なでこスネイク 其ノ貳」

      Disc5:つばさキャット(上)
      第十一話「つばさキャット 其ノ壹」
      第十二話「つばさキャット 其ノ貳」
      第十三話「つばさキャット 其ノ參」

      Disc6:つばさキャット(下)
      第十四話「つばさキャット 其ノ肆」
      第十五話「つばさキャット 其ノ伍」

      映像特典:
      西尾維新書き下ろしキャラクターコメンタリー
      長篇版&放映版次回豫告
      ノンクレジットOP/ED
      プロモーション映像 他

      ※収録はBlu-ray限定版と同内容です

      ■仕様
      キャラクターデザイン:渡辺明夫描き下ろし三方背ケース
      -------------------------------------------------------------------

      http://www.bakemonogatari.com/info/


      「あー、思い出した、『化物語』ってアニメのことか」
      「お、思い出しましたか」
      「ああ、確か主人公の阿良々木さんって人がカッコイイんだろ?」
      「そんなことないです」
      「あ、そうですか……」
      「しかし15話で3万円ですかあ」
      「Amazonだと二万強だな。まあ妥当じゃないか? 1クールならこんなところだろう。あんなに売れたのにというのはあるけれど」
      「そうですね。キャラコメも付きますし、次回豫告とかも入ってますからむしろお得なくらいかもしれないですね」
      「『書き下ろし』ってのが気になるけどな。まさか新たに書き下ろしてたりしないよな……」
      「それだともっとこのBOXのウリにして押し出していくでしょうから、普通に以前のものでしょう」
      「まあそうか。しかし、ディスクは6枚なんだな。映像特典はキャラコメと次回豫告以外は6枚目にまとめて、かな」
      「そんなところでしょうね」
      「でもなんで本編も6枚に分けてるんだろうな。せっかくBDでのBOXなんだから5話×3枚とかもっと少ない枚数で一気に観れるようにしてほしいぜ」
      「それはヒロイン毎に分けてるからじゃないですか?」
      「そうは言っても、それはもうBD・DVDのときにやってるからなあ。別にいいっていうか。それに、そうだとしても、それならつばさキャットは上下一緒にしていいだろ」
      「確かにそうですね。では、キャラコメが結構容量食うとかなんですかね。1巻四話分くらいまでしか収録できなくて中途半端になるから結局、みたいな」
      「いやいや。音声だけでそこまで容量食わないだろ。どっちかって言うとヒロイン二人分収録だとBDの表面に何印刷していいかわからねえ、みたいな理由かもな」
      「それもないように思いますけど、BDの表面の絵柄が新規描き下ろしとかだったら単独の方が映えそうですよね」
      「まあどうせ僕の絵はないけどな!」
      「今回のBOXジャケットにもCDジャケットにもいませんからねえ」
      「いや、BOXの裏にはいるよ!」
      「あ、あの独りぼっちのヤツですか、あの独りぼっちの」
      「二回言うなよ!」
      「独りぼっちは寂しいもんな」
      「なんだ八九寺、一緒にいてくれるのか?」
      「まさか! そんなの不可能に決まってるじゃないですか!」
      「お前の声で言われると無性にムカつく! ていうか厳密にはノブちゃんだっているし!」
      「忍さんのことをエア友達みたいに言わないでください。まあ実質エア友達みたいなものですけど」
      「ノブちゃんを馬鹿にするな! ノブちゃんは可愛くて頭も物理的に柔らかくて運動神経抜群で何でも具現化できて、六百年くらい生きてるのに幼女の姿のままで、話し上手で聴き上手で、そして絶対に僕に逆らえないんだ……!」
      「凄いような凄惨なような……」
       いろいろと危険な感じが。
      「だから寂しくなんかないんだから!」
      「まあまあ。『恋物語』では実質阿良々木さんがヒロイン的立場になるのでしょうから、とりあえずそれまで我慢ですよ」
      「遠いな……アニメ化されるの何年後だよ」
      「いつだよ!と思っていた『傷物語』の映画よりも先に『偽物語』が放送されるぐらいですから、来るときは一気に来るかもしれませんよ」
      「そういやたぶん傷より偽の方が放送早いんだよな。大丈夫なのかな」
      「と言いますと?」
      「いや、偽って忍が普通に喋っちゃってるじゃん。喋りまくってるじゃん。傷より先にあんな幼女の姿見せちゃっていいのかなーなんて」
      「言われてみればそうですね。喋るだけじゃなく、忍さんの成長した姿も偽では出てきますし、傷の公開がいつなのかはわからないですけど、先に出ちゃうのはちょっと微妙な感じもしますね」
      「まああれは過去話だから、化物語のストーリーから言えば番外編みたいなもんだけどな。尺の都合上とか描写の制限解除のための映画化だろうとはいえ、傷は映画で偽はTVアニメってのもそういうところあったりしてな」
      「とすれば、『猫物語(黒)』あたりも映画化ということになって、それ以降はTVシリーズなんですかね?」
      「んー、どうだろ。セカンドシーズンのは連続したTVアニメにするにはそれぞれの巻の繋ぎ方が難しいからなあ。各巻ごとに映画かOVAにした方がいい気はするな」
      「それはそうですね」
      「それか時系列順に並びなおすか」
      「それはそれでメタネタとか扇さんの扱いとか難しいですね」
      「それはそうと、BD-BOXと同時にサントラCDも出るんじゃなかったっけ?」
      「あ、それについては、こちらこちらを参照していただければ」
      「手抜きだ!」
      「とりあえずサントラとしては史上最高クラスのコストパフォーマンスと言っておきましょう」
      「僕たちの告知とは大違いだな」
      「まあ何にせよ、一応これでBOXと音楽全集については終了ということで。次の偽の話に行きますね」
      「あ、駄目だ、ここで区切るらしい」
      「ええ!?」

      次→【八九寺真宵】化物語BD-BOX・音楽全集、アニメ偽物語、映画傷物語告知 其ノ參【阿良々木暦】


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